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屋内ロケットオーブンの改良!

2012年2月中旬〜3月上旬

1 室内ロケットオーブンの煙突に強制排気ファンをつける

真冬気温が3度以下0度前後になると、ロケットストーブの点火が難しくなる。
理由は煙道、熱交換器、煙突へと排気が流れて行くが、肝心の煙突を暖めるまでにあまりにも時間がかかり、煙突の吸引力が発揮されないため。したがって「ゴーゴー」という吸引音が出る前に、燃料の薪が不完全燃焼で炭状態で燃焼室にたまり、燃焼阻害してうまく燃えてくれなくなるようだ。
しばらく頑張って火を着けているが、煙が逆流したりして燃焼を断念するようになってきた。これでは実用にならない。一度燃焼口からドライヤーを使って密閉状態にし、強制的に空気を吹き込んでみたが、煙が逆流したりしてうまく行かなかった。どうしても煙道や煙突辺りで強制排気をするしかないということで、一番簡単な方法を試みた。

↓ ブリキ細工とリベット打ちでこんな形のものを作った・・・・プロペラ台座

↓ 0.9mmブリキ板をプロペラに加工したものを直径6mmのねじ切り棒に通す

↓ プロペラを台座にセット

煙道と煙突の間の接合部に台座とプロペラを固定、プロペラは電動ドライバーに直結した

↓ こんな感じ・・・・


効果・・・・点火時にモーターを回して強制排気すると、問題なく点火してくれるようになった。これで真冬でも点火の心配はなくなりそうだ。


2 ペール缶ロケットストーブの燃焼室に穴が空いてしまった

2012年2月中旬、ロケットオーブンを使おうと灰をかき出した時だった。燃焼口からパーライトが出てきた。「なんてこった!!!」明らかに燃焼室に穴が空いたということだ。

懐中電灯で照らしてみる。奥の壁が崩壊している。

高熱にさらされる燃焼室がいつかこうなるとは思っていたが、意外と早かった。
このロケットストーブを作ったのが去年の7月下旬。当時はボチボチ使う程度だったが、本格的に室内ロケットオーブンとして利用し始めたのが、去年の11月下旬だ。
したがって、このロケットストーブは約3ヶ月程度で燃焼室に穴が空いたことになる。利用頻度だが、毎日使っているわけではなく、大体二日に一回程度として、一回数時間位だろうか。
0.3mm程度のステンレス製の煙突部材を使っているが、高熱にさらされるので耐久性などあるはずもない。逆によくこれまで働いてくれたものかとも思う。

さて、これをどうするか?
色々と考えた。
金をかければそれなりの材料を使って、耐久性のある燃焼室をつくることも可能かもしれない。しかし金をかけるつもりは毛頭ない。 手間もかけたくない。折角修理するからには、数年以上耐久性のあるものにしたい。
今考えているのは、0.9mm厚のブリキをベースにして、その内側に赤土を塗り重ね断熱しようかと考えている。


3 ペール缶ロケットストーブの燃焼室を解体する

この作業は2月下旬になりそうだ!
しばらくは、室内ロケットオーブンは開店休業!
・・・・・
まずは分解

↓ オーブンの内部はすすだらけ
しかし、今のところ0.5mm厚のブリキ板に損傷はなさそう



↓ ペール缶のパーライト(軽石)をこぼし、二次燃焼室の煙突を取り外した写真

↓ 一次燃焼室のステンレスの筒は原型をとどめていない。 ボロボロ




↓ 二次燃焼室の煙突の下部もボロボロ


↓ 二次燃焼室の上部は、まだ原型をとどめている

↓ ペール缶の上部の内部の写真・・・まだしばらくは使えそうだ。


4 燃焼室を作り直す

以前タダで頂戴した0.8mm厚のブリキ板を加工する



↓ 一次燃焼室部の囲い




↓ 二次燃焼室の囲い


↓ こんな形に組合すことになる予定・・・

↓ この家のたれ壁を以前壊した時に出た壁土に砂利とセメントと水を混ぜて捏ねる


↓ 燃焼室枠の中に粘土を入れる。その時割れ瓦を適当に骨材として入れ込んだ


燃焼室は10cm四方の筒


5 ロケットオーブン人形劇・・・演出、みみか

ロケットオーブンの本体とペール缶がもぬけの殻。


そこに目をつけたのがミミカ。
即興の人形劇が始まった




















無事即興劇は終了!!!


6 粘土を焼く

燃焼室の粘土を庭の「土管ストーブ」で1〜2時間焼いた
↓ 翌朝の写真




↓ 取り出してみる・・・完全に乾燥はしていないが、ひび割れもなく固まっている。





↓ それを重ねるとこんな感じ





7 ロケットオーブンと合体させる

まずはペール缶に粘土の一次燃焼室を入れ

↓ ペール缶と燃焼室をしっかりと固定し



↓ 二次燃焼筒を立てて、ペール缶との間にパーライトを充填する

それを部屋の中のオーブンにセットして

完成!
↓ 早速燃焼テストする・・・・問題なさそう






しばらくは粘土が乾燥させるのに時間がかかる。といっても、数時間ストーブをつけていれば、かなり乾燥していそうだ。その間久しぶりの「らけーてんブロート」を焼いてみる。燃焼室の内側は七輪のように軽い質感に変化している。

8 燃焼室の蓋も粘土で作って完成!

大体の多きさの粘土をかたどって、燃焼室の蓋として庭の炉で焼く




蓋の隙間に粘土を付け足して適当に大きさにする。一回ストーブを焚けばそのまま固まる
↓ 以上でほぼ完成









みみかが早速オーブンでクッキーを焼いて、特性菜食クリームをトッピングして御馳走してくれました。





総括
1) 粘土はとてもいいです。
2) ただし、とても重いです。ペール缶にセットして部屋に移動するのは並大抵ではなかったです。
3) 最初粘土が乾くまでは温度が上がりにくいが、乾いてしまうととてもつかいいい炉に変身した。

 
   
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