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見物人の数 2011.7.7〜

 

三段式ロケットオーブンにする


2011年6月11日        作 タイマーズ土木作業員

「二段式ロケットオーブン」を、「三段式ロケットオーブン」に改良しよう

21 蓋つきペール缶をゲットし、上下に煙突の穴をあける

前回と同様に油を掃除する

22 一段目の二次燃焼筒と二段目の二次燃焼筒のペール缶をボルトで接続する



23 二段目のペール缶の上部にも接続用のボルト穴と、パーライトを入れる口をあける


24 ボルトはあらかじめ下から通してナットで固定し、煙突を差し込む

煙突を適当の長さに切断して、上からしたの煙突に差し込む

25 穴からパーライトを充填する


26 三段目オーブンをボルトで固定する


27 二段目と三段目の間と、三段目の底にもパーライトを敷き詰める


28  三段式ロケットオーブン・・・完成!

上にヤカンを載せる場合は、排気空間を保つため網で浮かす

29 試運転


火の吸い込みはすこぶる良い!点火時も、不思議とすぐに吸い込むのはなぜだろうか

30 4合の白米と3合の玄米の飯盒2つで挑戦!

レンガの上から飯盒を焚いたため、火力不足で時間がかかりすぎた。
飯盒でお米を焚く場合は、レンガをどけて直火で焚くべし!!!

途中あけて見たが水気が多かったので、時間をのばして焚いた。まあまあのでき。

31 一次燃焼部と焚口の改良
吸い込みはいいのだが、焚口の空気の流れが不安定だった。煙が焚き口の上に上がることにあった。二次燃焼筒への空気の取り入れ口がないのも問題かもしれない。

1) 焚き口の燃料投入口を斜めにし、上半分に空気取り入れ用の小さな穴をたくさんあけた
2) さらに一次燃焼室の下の四分の一程度に奥の二次燃焼筒に届くように空気取り入れ口をブリキで追加した。
3) L字ジョイントの蓋に穴をあけ、空気取り入れと燃料投入の補助口とした(上写真の円形蓋の下部三日月状の穴が、二次燃焼筒への空気取り入れ口。円形の大きな穴が空気取り入れと燃料投入の補助口)

32 燃焼テスト



以前よりも燃焼は安定している。空気が十分に流れ入り易いのだと思う。
ただ、一次燃焼室部分は断熱していないので、火が途中で消えてしまうことがある。
一次燃焼室の周囲にも断熱材で覆う必要がありそうだ!

33  飯盒でパンを焼く

レンガを並べた上に飯盒を二つ並べた。小麦粉200g、ヨーグルト+豆乳200cc、ベーキング小2、あと砂糖に塩を適量。一つはゴマ、一つはココア味・・・発酵もなにもせず、混ぜてすぐ焼き始めた

吸い込みは以前に比べてかなり良好!

20〜30分程度して取り出したら・・・上出来!





34 安物25cm10inchダッチオーブン・・・ゲット!

10inch ダッチオーブンの大きさがペール缶にはぴったりの大きさだ。
オーブンの扉を閉じる時、取っ手の部分が邪魔になるので、扉を取っ手の高さのところで切り取った。
オリーブオイルで何度か焼いて、ドクダミとスギナを炒めて・・・慣らし終了

35 夕食・・・飯盒のご飯と野菜トマト味のスープ



おこげご飯がうまい!


おこげご飯で作ったおはぎ・・・・これまたうまい!

36  ダッチオーブンでパンを焼きながら、ご飯とスープを焚いてみる

小麦粉は400g+ベーキングパウダー+ヨーグルト+砂糖+塩+干ブドウ、発酵なし混ぜてすぐ焼く





ダッチオーブンの上から、飯盒のご飯4合とトーフスープの飯盒を載せてみる


上からみるとまあまあのでき

下は黒こげ、さすがに炭の部分は食べられない

ハイ! 今夜の夕食です。ミミカの飲み物は抹茶ラテ、お湯は勿論ロケットオーブンの上に載せたヤカンのお湯を使いました。


37 800g小麦粉のデカパンを焼く・・・・これは非常識なので皆さんは真似をしないでネ!

小麦粉800gにドライイースト、ヨーグルト、砂糖、塩、干ブドウ、クルミなど入れて30分程発酵させたら、膨らみすぎた。とりあえずダッチオーブンに全部入れ焼くことにする。
今回も飯盒2ヶを上に載せた。一つは4合のご飯。一つは味噌汁。
こんなに大量の煮炊きをして大丈夫なのだろうか?




本日の夕飯セット


途中だして見たが、焼けてなかった。結局50分もかけて焼いた。蓋にピッタリへばりついて、かなり圧縮されたかんじ・・・・フワフワ感は全くない。
次回は、200g〜300g程度の小麦粉から始めよう



たっぷり保存食!これだけ食料があると安心

一応、これで三段式ロケットオーブンの実演テストは終了!



ここまでの総括

二次燃焼筒の長さと基本構造
  二段式ロケットオーブンは二次燃焼筒が短いので引き込みが弱いが十分実用可
  三段式ロケットオーブンは二次燃焼筒が長いので引き込みが十分あり、火の調整がし易い
  火を着ける時、火が消えた時に煙が出るが、その他の時は煙は全く出ない。
  勿論火の粉は出ない。
  ただし、紙を多量に燃やした場合は、紙独得の黒い燃えカスが排気と一緒に飛ぶ場合がある。
  あの紙の燃えカスは散らかって気分が悪いので、紙は燃料としては使わない方がよい。
  木、葉、ワラ類は白い灰になり、紙の燃えカスのように飛ぶことはない。
ロケットオーブンでパンを焼く
  オーブンの中で直接パンを焼くと、少しすすけるが気にならない人は勝手にどうぞ!
  すすけるのが嫌な人は、パンを焼く時、飯盒や蓋つきの鍋に入れて焼くのだ
  アルミホイルでもいける
ロケットオーブンでご飯を炊く
  飯盒を使って直火で炊くと、火加減と時間次第では、もちもちでメチャクチャうまい飯が炊ける
  この飯を一度食べると、電気炊飯器でご飯を炊く気にならなくなってしまう。
一度に煮炊きできる量
  オーブン内に一度に入れることができる最大量は、ダッチオーブンと飯盒2つ。
  飯盒が直火が必要な場合は、ダッチオーブンを終了した後、飯盒だけで調理すればいい。
  さらにオーブンの上面にヤカンを載せておくと、料理中にお湯が沸いている。

  燃料は薪や小枝、葉。庭木の剪定枝を乾燥させ事前に丁寧に切りそろえておくと良い。
  一次燃焼焚口が小さいため、一度に大量の薪を入れられない。
  したがって、こまめに小枝を投入する必要があり、人がついている必要がある。
  薪くべが意外と忙しいので、あらかじめ枝を切りそろえておくと良い。
  新聞紙などいらない紙は小さく切って丸めておくと、すぐに使えて便利。
火のつけ方
  一次燃焼口に小さな枝や燃え易いもの、紙をある程度入れておく。
  ライターで新聞紙に火をつけ、L字ジョイント蓋の穴から投入する。
  最初煙が出るが、火がつくとすぐに二次燃焼筒の方に火と煙が吸い込まれて、完全燃焼し始める
  途中薪の火が消えた時は、薪を追加した上で小さな新聞紙に火をつけ、蓋の穴から投入する。
  ※途中で炎が消えるのは、燃焼部の温度が低下 しているためかも知れない。
焚口の形
  焚口を上向きの場合、長い枝を入れておいた時に火が上に上がることがあった。
  (二段式ロケットオーブンのテストなので三段式の場合は直立していても問題ないかも知れない)
  そこで45度程度傾けることにした。どちらがいいのかまだ分らない・・・。
  焚口の中で炎と煙の流れが不安定なので、空気穴を大量にあけてみた。
  今のところ炎の流れはスムーズだが、燃焼部の温度が過剰な空気で下がっているかもしれない。
  一次燃焼部の断熱がされていないためか、薪の量が少なくなると炎が消えて煙がでる。
  これを解消するためには、一次燃焼部を断熱する必要があるみたいだ。
二次燃焼筒への空気取り入れ口
  二次燃焼筒への空気取り入れ口を設けたが、本当は必要ないかもしれない。
  発明者のラリー・ウィニアルスキー氏のロケットストーブの原理によると
  「過剰な量の空気や、2次空気の供給は必要ない。多量の空気は燃焼ガスを冷やすからである」
  とあったので、二次燃焼筒への空気取り入れ口と燃焼室の形状を検討する必要がある。
灰かき
  一次燃焼部が狭いため、長時間連続の使用が向かない。
  灰が溜まると空気の流通を妨げるので燃焼が不安定となり、煙が出易くなる。
  一回(1〜2時間程度)の調理が終わった時点で、灰は蓋を取ってかき出す必要がある。
  連続的に燃焼させる場合は、途中で鉄の棒の灰かきを使って、灰を出しながら使用するとよい。
ロケットオーブンの接地場所
  現在屋根つきのベランダに設置している。
  屋根は2m程度の高さの透明波板。廃熱の温度による問題はない。
  屋内の使用を目指しているので、今後改良が必要。



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