11 

 

  夢


ある日、私は夢を見た。
とても変な夢だった。

それは、裸の女性たちが自らの体をベルトコンベアーに乗せ流れて行く様子だった。
彼女たちは、次々に覗き穴のような小窓に向かって、恥ずかしげもなく自分の性器が見えるよう、足を大きく開いて流れて行った。
そして、流されるまま小窓の次には、産婦人科にあるような特殊な椅子が現われた。
やはりこれも、女性の奥深くを見せる為のようだった。
そして、次に現われたのは、柱のようなものに縛りつけられた女性。
そして、それに群がる男たちの姿。

不思議とこれら一連のものには、いやらしさというものが感じられなかった。
流れ作業の仕事風景のように淡々とした様子に見えた。

そして、その夢の延長上に、私はかなり年の離れた男女のカップルを見た。
『この男女は、ただならない関係にある』、私はそう思った。
・・・そして、その夢は終わった。

私は、その夢をずっと忘れていた。
ある日、突然思い出すその時が来るまで・・・。



 
   
 11 




 

 

虹色アーチトップページへ