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  イ チ ョ ウ / 銀 杏


 ところで、イチョウの結実には興味深い現象があります。それは、雌花が受粉されても受精に至るまでに非常に長い期間を要し、4月中旬に受粉されても受精するのが9月上旬ころになるということです。また、受粉されたといっても必ず受精するわけではなく、受精しないものもあるのです。しかし、受精しなくても落果には至らずに、受精したものと同様に生長し、食用上も差が感じられません。ただし、それらを播いて実生を得ようとした場合は、受精しないものは当然、発芽することができません。したがって、イチョウの結実には受精が重要ではなくて受粉が重要で、花粉が何らかの働きをして果実の着生と肥大を図っていると考えられています。
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/kajyu/ichou.htm より

接木についてですが、繁殖の一般的な方法は接木繁殖です。このためには、まず台木を養成しなければなりません。銀杏を3月上旬までに播くと、5月に発芽します。これを2年くらい育成すると台木として使用可能です。栽培したい品種の接ぎ穂は発育枝(良く伸びた枝)を冬期(2月くらい)にとり、ビニール袋に入れ、冷蔵しておきます。
 接ぎ木の方法ですが、まず、台木を地際から15〜30cmくらいのところで、水平に切断します。次に、台木側面の、なるべく凹凸のない接ぎやすい面を選び、切断面の肩の部分を斜めに切り、形成層(皮の下の緑色の部分)を露出させます。この露出した形成層の内側にナイフをあて、真っ直ぐに3〜5cm位切り下げます。この時、切傷面が平滑である事が大事です。ポイントは、心持ちナイフを内側に切り下げる事、切り下げるナイフの背の部分を親指で押しながら台木の切断面で止めると切りすぎません。
 接ぎ穂の削り方ですが、少し木質部(形成層の下の白い部分)にかかるようにナイフを入れ一気に水平に削ります。この時深く削りすぎて髄(中心の柔らかい部分)が出たり、削った面に凹凸ができると活着が悪くなります。次に反対側の基部を斜めに鋭角(30〜60°くらい)に削ります。このような接ぎ穂は少なくても2芽以上残るようにして調整します。切り終えたら、乾燥させないよう水などに入れます。
 次に、台木の切れ込みを入れた部分に穂木を差し込みます。この時双方の形成層が接着面の上下ともしっかり合うよう差し込みます。双方の太さが違う場合は片側の形成層同士を合わせる事になります。合わせた後、速やかにテープを巻きます。テープは市販されている接ぎ木用のテープを使用します。切り口と切り口がぴったり合い、動かないよう、上から水などが入らないよう、しっかりと固定するように巻きます。
 ポイントは
穂木を乾燥させないように保存
ナイフは良く切れる物をつかい、切り口と切り口がぴったり合うように
テープを巻くとき切り口がよく合うように巻く
3年以上経過したような太い台木に接ぎ木(高接ぎといいます)するような時は、接ぎ木部分をアルミ泊などで包みテープを巻く(カルスの形成が促される)
 以上の点に注意して行えば活着するかと思います。活着して新梢が伸び出したら、添え木も忘れないようにして下さい。
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/jyumoku/ichou.htm より



我が家にはイチョウの木が一本あります。雄木なので残念ながら銀杏はつきません。
なんとか、雌木に変身させたいものです・・・


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